"力"の使い道〜インターンを通して〜
約二ヶ月ぶりの投稿。なかなか更新ができていないが、あまり完成度を意識しすぎず、量こなすのを念頭に置くことで更新数上げていきたい。
最近、自分の能力を高めること以上に、その能力をどうやって使うのかに注意を向けている。
要するに、インプットよりもアウトプットを重要視している。
これは恐らく、成果を出さなければならない機会が増えたからだと思う。
結果を求める重要性を特に感じたのはインターンシップ。
インターンでは、初対面の人達とグループになり、企業側から与えられた課題に取り組む。そして最終的にはプレゼンを通してグループでの取り組みを形にするよう求められる。
またプレゼンに限らず、そこに至るまでのグループワークも、他者と対話を積み重ねる必要があり、その点ではインターン中はとにかくアウトプットの連続だ。
そうしたインターンを通して感じた、アウトプットに対する難しさは大きく2つに分けられる。
一つは、自分の考えを忠実に言葉で再現し、なおかつそれを相手に伝えられるという、アウトプット能力それ自体の取得だ。
この難しさを特に感じたのはプレゼン発表の時である。
そしてもう一つは、アウトプットの使いどころである。
具体的には、自分の考えを発言するにあたって、どのタイミングで、どういった調子で、何を意図してそれをメンバーに伝えるのか。それがなかなか上手くいかなかった。
これに関しては、グループワークで難しく感じた。
今日はこのうち「アウトプットの使いどころ」についての考えをまとめていく。
前述したように、グループワークにおいて、どう自分の意見を相手に伝えれば良いかに苦労した。
自分の言動を分析してもいいが、それは後にとっておいて、先にグループワークにおける"残念な人"について一般的に考えてみる。
グループワークにおいて自分が見かけてきた"残念な人"は、恐らく能力はあるはずなのに、それを使う場面を誤っている人だ。
例えば、論理的思考力の高い人が、ただ相手の意見をねじ伏せるためだけにその能力を活用しているのを見て、とても勿体無いと思った。
また、アイデア出すのが得意な人が、グループでテーマが定まった後も自分の意見に拘っているのも、見ていて惜しいと感じた。
論理力高い人は、むしろ相手の意見を補強するためにその能力を使う方がその力は発揮されるだろうし、アイデアマンは意見を出すタイミングでどんどん自分の能力を出していけば良い。
つまり、「あなたの能力を使うのは、そこじゃないだろ!」ということだ。
なぜそうしたズレが生じるのか。
それは、こうした人達には、「自分の能力をいかにグループに還元すべきか」といった視点が欠けているからだ。
そのため、「自分の言いたい事」と「グループで達成したい事」を区別せずに言動をとっている。
その「やりたい事」と「すべき事」の混同により、グループワークの流れを考慮せず、あくまでも自分のペースを中心に置いて、発言してしまっていると考えられる。
まぁこれは往々にしてブーメランで、僕もインターンで"やらかして"しまった人間の一人だ。
(まだ意見を出し合う段階なのに、他の人の意見をどんどん潰しにかかる「論破マン」になってしまい、初日にしてグループメンバーから総スカンをくらったことは記憶に新しい。)
どれだけ論理的な考え、どれだけ斬新なアイデアを頭の中に収めていても、それらを発揮するT.P.Oを履き違えると、周囲からしてみれば"よく分からない人"なのだ。
逆に、特段高い能力を持っていなくとも、人・環境・場面など様々な条件を考慮した上で、自分の能力を適切に使いこなせる人こそ、周りから"デキる人間"とみなされる。
そうした人は、自分の考え・アイデアをどのようにグループで生かせるのかを念頭に置いてグループワークができている。
これは他者志向で行動できている、とも言い換えられるだろう。
「意見言えて満足」「アイデア出せて満足」では、能力を自分のためにしか使おうとしていない。
ただ能力だけを伸ばしていけばいいわけではない。その能力をどうやって活用していくのかも考慮していかなければ、能力を「使いこなす」ことはできない。
今回はこれくらいで。次はプレゼンを通して感じたアウトプットの難しさについて。
さいならっきょ。