KOHHという何者
久々の投稿。
「書きたくなったから」というよりも「書かざるをえなくなったから」といったほうが適切かもしれない。
『最初のmoveがforever』 (OMSB 『Scream』)
6/1(火) 0:00 ,KOHHが新曲MVをupした。
タイトルは『Die Young』。新アルバム「DIRTⅡ」収録曲。
大学受験の合格発表以来だったかもしれない。あれほど興奮を抑えながら何かを待ち望んでいたのは。
最KOHHだった。こういうサムイ言葉を積極的に使いたくなるくらい。
ミクスチャーとかヘビメタとか、分析とか正直イマイチできていない。
ただ、ジャンルに乗っかってるというより、そのジャンルをジャックしているような印象は受けた。
『真似するの無し でも奪うのならあり』 (KOHH『Fuck Swag』)
激しいバックサウンドの中から耳に入ってくる咆哮。
『Young!!!!』『Young!!!!』
ここで一気にヤラレタ。
ただ、単にブチ上がるというより、ただならぬ恐ろしさも入り交じったような感情を抱いた。
その恐ろしさは、「これは何だ?」っていう未知なる何かに遭遇したときに抱くそれだ。
この前読んだ『暴力の哲学』に書かれていたけど、キング牧師は「恐怖」を2種類に分類していたという。
人間にとって良い影響を与える恐怖と、そうでない恐怖。
それを踏まえると、今回僕が抱いた恐怖は前者なのかもしれない。
その恐怖から逃げるんじゃなくて、むしろ飛び込みたい、そんな気持ちもどこかで感じているからだ。
言い知れぬ恐怖に少しでも輪郭を与えようと、こうして思考を記しているのは何よりそうした気持ちに基づく行動だといえる。
とりあえずニルヴァーナとマリリン・マリソン聴いてみよう。
ある音楽ジャンルが自己完結的に成立していることはなくて、アーティストはそうした枠をぴょんぴょん越境している。そうしたことについても再考させられた。
KOHHというラップスターの思考をより知りたい。それにより近づきたい。
そのためには彼の作品の背景に眼を向けることが必然的に生じる。
こうした作品に出会えた時の喜びがたまらないからこそ、これからもmusicを聴き続ける。
『死ぬまで生きれば絶対死にやしない』(KOHH 『死にやしない』)