文学部生・したろうのなかみ

頭の中だけはここで整理整頓

人生の分岐点〜バタフライエフェクト〜

2日前、久しぶりに映画を見ました。

 

作品名は「バタフライエフェクト」。

 

冒頭で、タイトルの由来について「カオス理論」が取り上げられていました。

こんな例えをしていて、すごく印象的でした。

 

「蝶(バタフライ)の羽ばたきによって、地球の裏側で竜巻が生じるかもしれない」

 

「カオス理論」とはすなわち、ほんの些細な出来事が大きな現象を引き起こしうることを唱えたものだということです。

何だかよくわからないですが「因果は巡り巡る」ってことでいいんですかね。そういうことにしておきましょう。

 

内容についてザッと説明Z!(ネタバレ注意です!)

 

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主人公・エヴァンは幼少期、度々記憶をなくす、記憶障害を起こしていた。

 

病院で検査を受けるも脳に異常はない。

 

医者は、記憶力向上のため、日記をつけることをすすめ、以後毎日欠かさず日記を書くようになる。

 

エヴァンは普段、四人グループで行動していて、そのうち唯一の女の子・ケイリーに慕情を抱いていた。

 

しかし13歳のとき、引っ越しすることになり、ケイリーと離ればなれに。

 

見送りにきたケイリーに対して、エヴァンはトラックの助手席から手書きのメッセージを見せた

 

「I will come back for you」

 

そこから六年経ち(ケイリーほったらしか!)、大学生になったエヴァンは心理学を専攻して記憶について研究していた。

 

あるとき、仲良くなって部屋に連れ込んでいた女の子が日記を見つける。

読むのをせがまれた主人公は渋々読んでみる。

 

すると、その読んでいた日記を書いた時にタイムスリップした。

 

やがて現実に戻ったエヴァンは、新たに得た記憶が正しいかどうか、かつての四人グループの旧友・トニーを訪ねる。

 

結果は◯。

 

さらにエヴァンは、記憶を補完させようと、6年ぶりにケイリーのもとを訪れる(自己中か!)

 

ケイリーはレストランでウエイターとしてこきつかわれており、あまり良い境遇とは言えない様子。

 

彼女の帰りを見計らって声をかけるエヴァン。驚くケイリー。そこから雑談を少ししていたが、エヴァンが昔の事件(ここの記憶をエヴァンは持っていない)について尋ねると、彼女の表情は一変。

 

何故過去のトラウマを掘り返すのか。そのためにわざわざ6年ぶりに会いに来たのか。本当に好きなら何故この六年間一言も連絡をくれなかったのか。

 

この6年間溜まりに溜まっていた鬱憤をぶつけるかのように罵声を浴びせるケイリー。閉口するエヴァン。そのまま分かれる。

 

翌日、受話器の伝言を確認。2つあり、1つは教授から。そしてもう1つはケイリーの兄(四人グループの一員)からのメッセージ。

 

内容は「ケイリーの自殺」

 

言葉を失うエヴァン。自責の念にかられる。

 

彼女の葬儀の日、親族が彼女の墓を囲むのを遠くから見つめるエヴァン。全員去ったあと、彼女の墓に花と手書きのメッセージを置く。

 

「I will come back for you」

 

これ以降、彼女を生き返らせるため、日記でタイムスリップして過去を変えようとエヴァンは奮闘する。

 

 

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・・・・・・・はい(笑)くっそ長くなりました。

 

まあ要するにタイムスリップの話なんですよね。ただ、他の同系の映画と違うところは(とか偉そうに言ってるけど似たような映画「バックトゥザフューチャー」しか知りません、すいません!!!)、どの時代にもタイムスリップできるわけじゃないという点です。

 

まず、自分が生きてきた時間に限られます。その上、もう1つ条件があります。幼少期にエヴァンはしばしば記憶障害を起こしていました。

 

そうです、この記憶障害によって欠けた「空白の時間」に対してのみタイムスリップが可能なのです。よっくできてますね〜。

 

この「空白の時間」に戻って、記憶を補完し、その上で事実を少しいじくる。すると現実が大きく一変するわけです(これが”バタフライエフェクト”!)

 

 

この映画を見ているうちに、この「空白の時間」って、「人生の分岐点」だよなーと勝手に解釈しておりました。

 

 

人生の分岐点。

 

自分の人生を振り返ることはたまにあります。今回の映画を見てから「分岐点」を念頭において振り返ってみました。

 

そうすると、自分のなかで大きな分岐点は2つあるなあと感じました。

 

「引っ越し」と「進学」。

 

「引っ越し」に関しては、具体的には小1から小4までいた神戸を離れて、鹿児島に移ったことです。

 

方言、人口密度、住民の性格等々、あまりにも環境がガラリと変わりました。それもあってか、鹿児島に移ってからは、以前より外交的な性格になったような気がする。どんな因果によってか分かりませんが。

 

「進学」に関しては、浪人の末、関西の大学に行くようになったことです。

 

現役時は、九州の大学を志望して受験しましたが撃沈。

 

浪人時、そこまで深く志望校を考えたわけでもなく、「関西弁の女の子と話したい」「都会に住んでみたい」とかいう、何とも俗物的な理由をもって、関西に進もうと思いました。

 

 

前者に関しては、自分ではどうすることもできない出来事ですが、後者に関しては、完全に自分がとった選択肢です。

 

なので、より自分の人生の「分岐点」としてふさわしいのは「進学」かなあと、今書きながら思っております。

 

エヴァンはこうした「分岐点」に戻って違うルートを模索するわけですが、僕は過去に戻ってあれこれしたいとか思わないですね。

 

(「ノスタルジーに浸りたい」という理由ならまた別の話ですが、、)

 

エヴァンのタイムスリップへの衝動はどこからくるのか。「現実否定」でしょう。彼にとってケイリーの死は大きな出来事です。

 

「自分があのときああしていれば...」

 

彼女の死を招いたのは自分だという罪意識も相まって、彼は過去を変える決断を下すわけです。

 

今の僕には、彼みたいに現実を否定したくなるほど何かショッキングな出来事を抱えていたり、過去の自分の行動に対する後悔があるわけではありません。

 

後悔は、過去に対する視点から生じます。別にこれ自体を否定するつもりはありません。ですが、僕たちは過去を生きることができないのは事実です。

 

だからこそ、「後悔」の次には「反省」が必要なのかなと思います。

 

このステップを踏まないと、「現実否定」に陥るのではないでしょうか。

 

「過去」をみつめて後悔し、それを踏まえて「未来」に向けて反省する、それを繰り返しながら「現在」を生きていく。

 

こんなに上手くはいかないでしょうが。

 

まあ、もう1回戻れるものなら過去に戻ってみたいとは思いますけどね。特に現役・浪人時に受けたそれぞれの大学の受験日。

 

それでも過去を変えたいとは思わないでしょうね。それこそ些細な違いによって現実が180度変わるなんてこと、映画の世界だけで十分です(笑)。

 

オチが思い浮かびませんでしたが、面白い映画だったのであれこれ書こうと思った次第であります(笑)。

 

 

継続的に投稿したいので、次回以降はもう少し分量は少なめでいこうかなと思っております。

 

 

では、さいならっきょ