文学部生・したろうのなかみ

頭の中だけはここで整理整頓

旅行を通して

こんにちは。

 

大学で属している研究室での二泊三日の福井旅行から帰還。

 

 

日本史学ということで、古文書館、◯◯城、◯◯遺跡など、歴史探訪の3日間だった。

 

 

2回生は旅行パンフレット作成&現地で発表という激アツイベントを任されていた。

 

僕も例外ではなく、自分が作成した論理ガバガバなパンフを、城の前で拡声器を用いて自信満々にしゃべり倒した。

 

 

 

研究室旅行の1日は長い。

 

 

夕食、二次会後も、部屋に戻ってから眠気が許す限り、同回で集まって修学旅行的雰囲気を楽しんだ。

 

 

2日目の夜は男女一同、1つの部屋に会して呑んだし、旅行前より確実に同回の親交は深まった。

 

 

いろいろ巡ったけど、それが1番の収穫だった。

 

 

 

 

、、しかし、これ以上に大きな収穫に気づいたのは、最終日の帰路を辿る電車内での友人との何気ない会話からだった。

 

 

 

 

最終日は基本フリーで、チェックアウト後に直帰する人もいれば、他のスポットを巡る人もいた。

 

 

好奇心が疲労と面倒さにどうしても勝らなかったので、僕は同じ気持ちの友人と2人で直帰コースを選んだ。

 

 

その友人と電車に乗って帰っている途中、こんな話になった

 

 

「旅行って、普段見られない、見にくい人の特徴や性格が観察できる機会だよね」

 

 

 

2泊3日の旅行を終えた直後だからこそ、出てきた考えだと思う。

 

 

例えば、起床という行為1つとっても、十人十色だ。

 

寝る前にアラームをかけて起きる人もいれば、初めから他人に起こしてもらうのを前提としている人もいた。

 

 

 

「ああ、こいつって、こういうところあるのか」って思う場面、いくつもあった。

 

 

 

 

じゃあ何で、旅行では日常では捉えにくい他人の「クセ」を観察しやすくなるのか。

 

 

 

「ONだけでなくOFFの時間も共有する」っていう点が、このことを考える上で重要なんじゃないかと、今パッと思いついた。

 

 

 

 

同じ専修で、いくら共に過ごす時間が長いとはいえ、1日24時間全てを共有することなんてそうそうない。

 

 

それに、会うのは大体キャンパス内で、つまりお互いの気持ちが「ON」の状態のときに交流している。

 

 

それだと、世間を多少なりとも意識している「ON」状態の側面ばかりを把握してしまう。

 

 

しかし、旅行では、ONに限らず、比較的リラックスした状態である時間も他人と共有する。

 

 

だからこそ、日頃見られない「OFF」状態の他人と接する機会が増える。

 

 

高校の部活で長期休暇中に合宿をしていたけど、今思うと合宿以降、チームの雰囲気は上向きになっていた。

 

 

それは厳しい練習を共に乗り越えたという達成感の共有もだろうし、そして寝食を共にすることで、互いのことをより知ることができたのも大きな要因だろう。

 

 

 

 

気の知れた友人と無性に旅行したくなった。

 

 

いくら普段仲良く接していても、お互いにまだまだ知らない部分はたくさんあるだろうし、その未知の領域を開拓していくことで、新たな関わり方が生まれてくるかもしれない。

 

 

 

それを踏まえると、どこに行くかだけでなく、誰と行くかもやはり旅行においては考慮すべきなんだろうな。

 

 

 

「旅の恥はかきすて」

 

 

 

 

旅行を通して、普段見せない、見せられない部分を互いに出して、認めて、もっと面白い関係を築いていく。

 

 

 

 

今度は研究室で会う友人とどんなやりとりをするのか楽しみにしつつ、それまでは旅行の余韻で我慢しておこう。

 

 

 

 

 

さいならっきょ